レクサスは1989年からアメリカで展開されたトヨタの高級車ブランドです。なので外車ではありません。トヨタの中のブランド。昔で言うとナショナルの中のパナソニックみたいな。他で言うとアップルのMac、マイクロソフトのウィンドウズみたいな。
今アメリカでは、レクサスはBMWとベンツを相手に、高級車のシェアトップを巡って三つ巴の争いをしているんです。
2016年3月の販売シェアで堂々1位というニュースが飛び込んできました。これで2ヶ月連続。ちなみに2位はBMWです。
日本車は安くて高性能だから売れていると思っている人も多いかもしれませんが、高級車の分野でもシェアを拡大しているんです。頼もしい限り。レクサスが3月に売ったのは3万198台で、そのうち乗用車が1万3632台で、SUVなどのライトトラック系は1万6566台。SUVが好調だったようです。
自分には関係ないと思っている人は多いかもしれませんが、日本企業がアメリカで頑張っているというのは日本人にとっては単純に良いことです。「頑張れトヨタ」ですよ。このままの勢いで2016年は突っ走って欲しいです。
ところで、レクサスの車の名前ってNXとかRXとか、アルファベットで名前が付いているので車好きじゃないとなかなか覚えられません。なので意味とか由来とか、調べてみました。
レクサスのラインナップ
そもそもレクサスの「LEXUS」の意味がわかりません。トヨタの公式な発表はなく、色々な説が飛び交っています。
ドイツ語で「一流、ぜいたく」を意味するLuxusからの造語説。
「Luxury(豪奢)とElegance(気品)からの造語である」という説。
「Luxury Exports to the U.S.(アメリカへの高級輸出品)の略」という説などなど。
日本経済新聞社「レクサストヨタの挑戦」における著者長谷川洋三さんによればドイツ語のLuxusからの造語であるとのこと。
結局、公式の発表がない以上、どれが正解とかない。あやふやですね。無理してボカす必要もないと思うんですが。
参考:https://www.yuraimemo.com/1393/
で、下が今のレクサスのラインナップです。
名前 | 由来 | 意味 |
---|---|---|
LS | Luxuary Sedan | 豪華で贅沢なセダン |
GS | Grand Touring Sedan | 走行性と居住性に優れ, 高速で長距離を走行できるセダン |
GSF | Grand Touring Sedan +富士 | GS+富士スピードウェイ※ |
IS | Intelligent Sport Sedan | インテリなスポーツタイプのセダン |
HS | Harmonious Sedan | 調和のとれたセダン |
RC | Radical Coupe | 革命的なクーペ |
RCF | Radical Coupe +富士 | RC+富士スピードウェイ※ |
CT | Creative Touring | 創造性溢れる走りをあなたに |
LX | Luxury Crossover | 豪華で贅沢なクロスオーバー |
RX | Radiant Crossover | 輝かしいクロスオーバー |
NX | Nimble Crossover | 俊敏なクロスオーバー |
だいたいこんな感じでしょうか。
基本的に、豪華だ快適だ、創造だ革命だという物々しい言葉が並んでいます。『普通の自動車とは一味違うぜ』という想いが込められているということです。
ときどき出てくるFは、「富士スピードウェイ」に由来しているらしいです。要は速さの象徴、みたいな?
終盤に畳み掛けるクロスオーバーですが、意味は「交差、融合」で、SUVとセダンのいいとこ取りですよ、ということです。SUVがっつりのオフロード仕様ではなく、乗用車の快適さを併せ持っていますという主張ですね。
LS Luxuary Sedan
ラグジュアリーセダン。ということで豪華で贅沢なセダンです。セダンというのは言ってしまえば普通の乗用車ということです。前向きのシートが2列とかなんとか定義はあるんですけど。
日本で言うところのセルシオですね。でもセルシオじゃない。じゃあなんだ、LSだ。ということです。
セルシオはクラウンの更に上の車種として人気があって憧れている人も多かったですけど、2006年にLSに切り替わってしまいました。
GS Grand Touring Sedan
グランドツーリングセダン。快適に走れますよ、ということです。
IS Intelligent Sport Sedan
インテリジェントスポーツセダン。インテリだから、ちょっと賢そうな?頭が切れるぜ、的な雰囲気を醸し出すための車です。
HS Harmonious Sedan
ハーモニウスセダン。調和のとれた車です。とってもマイルド。カローラみたいな?じゃあカローラ乗るわっていう。
RC Radical Coupe
ラディカルクーペ。ラディカルというのは革命的なとか、革新的なみたいな意味です。クーペは、主座席が一列のドアが二枚のスポーティーな乗用車という意味です。要は、小さい(人が乗るという意味では)スポーツカー。
バッドマンが乗ってそうな感じですね。
CT Creative Touring
クリエイティヴと言っておけばなんだか凄そう。小型のハッチバック。ハイブリッドカーです。だったらプリウスとかシエンタで良くねえか、と思うんです。差別化が難しい。
LX Luxury Crossover
豪華で贅沢なクロスオーバー。つまりランクルです。
面構え的には私はランクル100の方が、もっと言えば70とか80の古いやつの方が好きですが、これもまた量で圧倒してくる感じがいいですね。
RX Radiant Crossover
ハリアーです。いや、むしろハリアーがRXですね。ベースボールが野球なのではなく、野球がベースボールなのと一緒。はじめにRXありきで逆輸入した感じ。
ハリアーはモテるとか言われていますが、やはり異国情緒漂う風貌はいつの世も異性の注目を集めるのでしょう。乗っている車でモテるとかモテないとか意味がわかりませんが、要は着ている服と同じでセンスですからね。高ければ良いというものではありませんが、見栄えが良いものはやはり限られています。
NX Nimble Crossover
RXになんか似てますよね。そう、NXはRXの弟分的存在なのです。
RXはRadiant(輝かしい)、に対してNXはNimbleで俊敏なとか機敏なとかいう意味なので、まあそんな感じです。
どちらも良いところがあるのであとは好みでしょう。
バカみたいにデカい、ランクル系のLXよりもやや小さめでおしゃれ感漂うSUVが好みの方にとても人気があります。